eclipse:twilight saga
2010年 11月 09日
土曜にはしごして2回観ただけなので(十分か;)、このレビューはちょっとあとからまた読んだら違和感を感じるようなものになるかもしれないけど、とりあえず初期段階(って変だけど)のレビューということで。。。
初回観た時と二回目観た時の感想は結構変わった気がする。初回の時は頭でばかり映画を追っていて、ちょっとナーバスになり過ぎた。いつもなんだが、原作を読んでいるとここが違う、あそこが違う・・・とどうしても数え上げてしまう癖があるのだ。実際違ったとところはかなりあった。上手いなぁと思う処もあり、それじゃ創作じゃん!という箇所もある。
まだ公開されたばかりだから、あまり詳細を論じるのは控えるけれど、私が気になったのはエドワードの描かれ方。どうも前作あたりから、エドワードは弱く描かれる事を意識されてる気がしてならない。本当はもっと原作では圧倒的な強さがあるのに、ベラの強さを強調する意図があるのか、どうもそのへんが気になる。あそこだってここだって、エドワードはベラを守りきるには十分な強さがあるのに、わざとベラを強く描くために危機を演じさせられてるのが、ちょっと原作ファンとしてはガッカリする。確かにエドワードにはベラやジェイコブにはない弱さがある。欠点がある。完璧にみえて脆いところもある。でも、そんなに穴だらけじゃないし、弱くはないんだよ。。。と突っ込みたくなる箇所がちょっと今回また多かった。彼のいいところがちゃんと描かれてないと、話がブレてくと思うのだけど(ヒーローに魅力がないとしょうがないじゃない!)というか、ロブが演じてなかったらこの映画は完全にジェイコブに喰われてたと思う(脚本自体もかなりJ寄りだと思う)
あとラブシーン、ちょっとワンパターンが多かったような。いい台詞とかもあったし、ロブの演技も良かったのだけど、正直ちょっとムードがないというか、「素」すぎる感じがする。そういうところもあっていいけど、どれもこれもがそうだったらちょっと残念な気持ちになる。せっかくロブステンなのに、もっと何とかできないのかと(苦笑)。
こういう素のラブシーンが似合うというか、しっくりくるのはやはりジェイコブの方で、どうもそっちの方が少なくてもインパクトあった気がして何だかモヤモヤする。Jファンにはうれしいだろうけど、どうしてあれだけ原作ですばらしいラブシーンがたくさんあるのに、実際映画でも出てくる数は多いのに少し物足りない感じがするのはなぜなんだろうと、考えたらやっぱり脚本と演出なのかなぁと思った(その辺はやはり男性監督には難しいのだろう)
だからといってつまんない作品なのかといえば、全然そうじゃない。はっきりいって今までで一番一般の人(会社の人とか笑)に「面白い映画だから観て!」と話しやすい作品だなと思った。そこがまた自分の偏屈な好みからズレる故の皮肉に繋がるのが何とも悲しいのだけど、一般の方々はきっとこれくらいの濃さでちょうどいいのじゃないかとも思った(決して馬鹿にするわけではなく)。
アクションの鋭さは前作以上で、スピード感がありながらはたまた前作のような話が流れてくような感じもなく(おそらくリズムがいいのだ)やはり男性監督だけに、そこはお手の物という感じがした。あれだけの話を詰め込みながらけっして間延びも流れもしないのはスレイド監督の、編集の上手さだと思う。きっと使われなかったアウトテイクは今までで一番多いんじゃないだろうか。
今回目立ってたのはジャスパーだ。ロザリーのエピソードも良かったが(かなりかわいそうなのだけど)、やっぱり全体的にジャスパーが光っていた。今まで目立たなかったというか、前作では悲劇のきっかけ作っちゃったりしてあまり善い所がなかった彼だけど、色んな面が観れてきっと原作読んでなくても楽しめると思う。アリスはそんなに頻繁には出てないのだが、やっぱりふっと和むような小動物みたいな(実はかなり獰猛だけどね。。。)かわいさがあった。
でもまたこれから何回か観ていくうちにきっとまた色んな発見があって、わかってくることもあると思う。
トータルではとっても楽しめる映画なので今までどうも入り難いと思っていた人にもお勧めです(マジで)
噂のピーター・マーフィー氏しっかり出てましたよ!予想通りのところで(笑)
by aicoa
| 2010-11-09 22:51
| FILM