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by aicoa

MANIC STREET PREACHEARS/Journal for Plague Lovers

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心に決めていた。他の作品でもこういう事をすることはあったけど、この作品は格別にそう思った。その理由は、いわずもがなあのリッチーの書いた詞だから。。。
私は詞と曲はもちろん、別物だとは思ってない。詞と曲がリンクするのは当たり前。でも、それを考えてもやっぱり詞は大事にとっておきたかった。もし、先々週の事がなかったらもっと得体のしれない畏怖を感じて、怖いのが先にたっていたかもしれないけど、これが巡り合わせだったのか、私はかつてないぐらい生死の事を考えた(ほんの数日だったけど)おかげなのか、超自然的にそう出来た。
そして今となっては、あの出来事には感謝している。だって、それまでのフワフワモード(4月末は現実逃避真っ最中笑)じゃこの作品を聴く集中力なんて持てなかったかもしれないから。きっと、今の私の倍以上の労力がいったと思うし、詞を読んでも違和感が大きかったかもしれない。もしくは、浅く(今よりも)しか感じ取れなかった、多分。
MANIC STREET PREACHEARS/Journal for Plague Lovers_d0053487_20124448.jpgあの現実逃避と、生死のリアリティの落差。皮肉にも、何だかリッチーの世界と通じるような気がする。本当に自分が理想と現実に引き裂かれるあの感じ。もし、あの感じをリッチーが常に持っていたなら、きっと本当に辛かっただろうなと思う。とってもおこがましくも、その世界を垣間見たような気がして有難いような複雑な気持ちになった。この作品の導入部としては、あまりにドンピシャリな状況にちょっと怖くなった。私はいつだって、思い込みで人生を作り上げてしまうようで。




曲だけ聴いてた期間は、ところどころ単語は聴こえても記号にしか聞こえなかった。元々英語力なんてないし、私には労せずとも"曲だけ聴く"事が皮肉にも可能なのです。そもそも、リッチーの詞は私の頭ではヒアリングだけじゃ理解は不可能だ、多分(苦笑)。アホな事がこんなところで役立つなんて人生は面白い。でも、何となくイメージでこの曲はこんな感じ。。。というイメージが何回も聴くうちに出来上がっていった。
MANIC STREET PREACHEARS/Journal for Plague Lovers_d0053487_20344459.jpgでも本当に最初は途方に暮れた。詞という、カンニングペーパー(リッチーの詞じゃそれも難しいが)が無くても本当に最初の10回くらいは聴いても全然イメージが浮かばないし、頭が全く働かないどころか、私得意のイメージング(妄想笑)すらできない。確かに、随所にマニックスらしさはクドイくらいあるし、HOLYBIBLEに近い感触は感じられたのだけれど、これだけ聴き終わって言葉が無くなる作品というのも珍しかった。ここ最近では。まぁ、こんな曰くつきの作品が数日で理解できるわけないのだけど。
でも、それからまた繰り返し聴くうちに(通勤中エンドレス!)何となく、感じが掴めてきたような気がした。おぼろげながら。
確かに、HOLYには近い。しかし、何かが決定的に違う。HOLYは、ブラックホールの中心の氷塊のような硬さと閉塞感があったけど、この作品にはそれがない。感覚的に言うと、切れ味。HOLYはまさしくナイフだったけど、今作はムチのような感じ。同じキズをつけるのでも、人肌の温かさがあると思う。どっちが痛いかは、結構微妙かもしれないけど。。。
それが何処からくるのか。。。それはやっぱりリッチーの残した詞を作品に変えた3人の想いなのかもしれない。"家族"の温かさ。私がソロよりバンドが好きなのはきっと、そういう温かさがにじみ出るからだと思うし、そういう絆をもったバンドが好きなのだ。ただの慣れ合いじゃなく、それぞれが自立し個性を持ちつつ、認め合う関係。その完成形がこの作品にはあると思う。MANIC STREET PREACHEARS/Journal for Plague Lovers_d0053487_212472.jpg
後からリッチーの詞を読んだ時、全く違和感はなかった。あぁこんな事言ってたんだ。。。とは思ったけど、曲のイメージは変わらなかった。それはもちろん、彼の詞が平凡だったからではなく、曲と詞があまりに密接に組み合わさっていたから。正直、一読しただけでは何をテーマにしてるのかよくわからないところがあった。しばらく、こんな詞読んだ事なかったから。でも、こんな私でも曲と同じく何回か読むうちにひたひたと伝わってくるものがあった。彼独特のニュアンスや表現があるから、きっと彼の意図全部を読み取れてるわけじゃないだろうけど。

・・・リッチーは生きている。法律は彼を殺したけれど、私は信じない。貴方はちゃんとここにいるのだから。久々に会えた気がした。この詞こそがリッチーなのだ。
リッチー、ここに居たんだね。遠くにいってしまったと思ってたけど、こんなところに。近くて遠い場所に。会えて嬉しい。やっと見つけた。良かった、それに気づく事ができて。
この作品を世に出してくれた、ジェームス/ニッキー/ショーンとスタッフに心からお礼を言いたいです。MANIC STREET PREACHEARS/Journal for Plague Lovers_d0053487_22213759.jpg

蛇足。これを買った日(発売日前日)、私の地元は雨でした。土砂降り。(他はどうだったのかな)
最近何か事を起こすと雨が降る(私は雨女じゃありません。場合によってはピーカンだし)ので、マニックスよお前もか!と思ったけど、彼らは多分雨男。。。というか、思い出した。彼らの故郷ウェールズは雨の都。
93年に地元にライブにいらっしゃった時も雨だったらしく、TVインタビューでニッキーとリッチーは「雨が降って雷が鳴るのは心地良い」と満足げだった。。。懐かしい。考えてみれば、モーターサイクルのPV(日本ロケ)も雨だしなぁ。フジの時も一時的に小雨が降ってた。
でも、多分。リアル雨男=犯人はリッチー!?雨が似合うしね。。。
蛇足の親指ジェームスは一体何処まで行くんだろう(四十路で現役これだけはってるギタリストは多分いない。。。)。ニッキーの歌も素朴で好きです♪
蛇足の小指HOLYの紙ジャケ、ボーナスdiscにあのwithバーナードlive音源が。。。"反則"じゃない?…というか、この紙ジャケシリーズ自体反則だと思う(でもこれは買っちゃうかも。ブートでvは持ってるが)
紙ジャケ全部制覇するとTシャツもれなくプレゼント、だそうです・・・つーか、ボーナスdiscだけBOXで出すという仏心はないのだろうか(溜息)。

♪my favorite tracks
Peeled Apples
Jackie Collins Existential Question Time
Facing Page: Top Left
♪Marlon J.D.
All Is Vanity
William's Last Words
Alien Orders/Invisible Armies
Bag Lady
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by aicoa | 2009-05-20 20:23 | ARTIST'90s